西念寺(七尾市)概要: 正覚山西念寺は石川県七尾市小島町に境内を構えている浄土宗の寺院です。案内板によると「 もとは天台宗で江州坂本西教寺の名僧紀貫之の後胤真盛を開基とし、承応年間第十五世栄長法印が浄土宗に改宗したといわれる。堂内の閻魔像をはじめ各種の像は、加賀の松井左近の作と伝えられている。蓮糸弥陀三尊像をはじめ多くの文化財を寺宝とし、春秋の彼岸中日に参拝できる。初代七尾町長の墓碑等もある。」とあります。
西念寺は天正年間(1573〜1593年)に前田利家が七尾城の城主に赴任すると新たに小丸山城を築き、その城下の防衛施設の為29ヶ寺が集められた寺院の一つで前田家の庇護を受けました。
寺宝が多く、刺繍阿弥陀三尊像は鎌倉時代に制作されたもので、縦144p、横83.5p、意匠的に優れ、保存状態が良く大変貴重な事から昭和30年(1955)に国指定重要文化財に指定されています。
絹本著色三尊来迎図は鎌倉時代に制作されたもので、縦107.5p、横54.2p、当時の浄土教絵画の遺構として貴重な事から昭和45年(1970)に石川県指定文化財に指定されています。その他に釈迦旭涅槃図が七尾市指定文化財に指定されています。西念寺は七尾二十四ヵ所地蔵尊札所第十番に選定されています。山号:正覚山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
西念寺:上空画像
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