聖興寺(白山市)概要: 中野山聖興寺は石川県白山市中町に境内を構えている真宗大谷派の寺院です。聖興寺の創建は室町時代の明慶3年(1494)に明源が開山したのが始まりと伝えられています。
当初は徳光寺と称し石川郡御手洗村にありましたが安土桃山時代の文禄4年(1595)、三代正真の代に現在の聖興寺に寺号を改称、慶長6年(1601)に石川郡宮保村に移り、慶安元年(1648)に現在地に移ってきています。聖興寺は松任四ヶ寺に数えられています。
加賀の女流俳人千代女ゆかりの寺として知られ、寺宝として千代女の遺墨や手文庫、網代笠などの遺品があり、境内には「月も見て 我はこの世を かしく哉」(辞世の句)を刻んだ千代尼塚(寛政11年建立)が昭和39年(1964)に白山市指定史跡に指定されています。
又、千代女150回忌を記念して昭和10年(1935)に建てられた千代尼堂(木造平屋建て、宝形造、茅葺(銅板覆い)、数寄屋風仏堂、建築面積14u)と草風庵(木造平屋建て、入母屋、茅葺(銅板覆い)、草庵風茶室、建築面積61u)は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成19年(2007)に国登録有形文化財に登録されています。山号:中野山。宗派:真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来。
聖興寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 郷土資料事典-ふるさとの文化遺産-石川県-出版元:株式会社人文社
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