雨宝院(金沢市)概要: 雨宝院は石川県金沢市千日町に境内を構えている高野山真言宗の寺院です。雨宝院の創建は天平8年(736)、泰澄大師が、この地を霊地と悟り大日如来像を安置したのが始まりと伝えられています。その後衰退しますが、文禄4年(1595)、大和出身の雄勢上人が伊勢神宮(三重県伊勢市)を千日参籠の修行を終え、金毘羅尊十一面観音像、三種の神器、白狐2匹を伴い当寺に入り中興し再興しています。ただし、明治時代以前の由緒は元和2年(1616)に僧雄勢が開基となり創建した旨が記されている為、詳細は不詳。
又、金沢市出身の室生犀星は二十二世眞乗法印の養嗣子となり幼少期から青年期にかけて当院で過ごし数多くの作品を残しています。
雨宝院山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門。雨宝院宝塔は木造二重塔、宝形屋根、銅板葺き、桁行1間、張間1間、外壁は真壁造板張り、禅宗様。
又、境内周辺は江戸時代の寺町の雰囲気が色濃い町並みが残されており名称「寺町台寺院群」として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。金沢三十三観音霊場第17番札所。山号:千日山。宗派:高野山真言宗。本尊:金毘羅尊。
雨宝院:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 郷土資料事典-ふるさとの文化遺産-石川県-出版元:株式会社人文社
・ 現地案内板-金沢市
・ 現地案内板(略縁起)-千日山雨宝院
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