旧石川銀行橋場支店(金沢文芸館)概要: 金沢文芸館は金沢市尾張町1丁目に位置している近代建築です。建物は昭和4年(1929)に高岡銀行橋場支店として建てられたもので、鉄筋コンクリート造4階建て、不整形の敷地に建ち、平面は敷地の形状に合わせながら角部分に曲線を採用することで柔らかな印象を与えます。
4階建てながら開口部の配置や胴蛇腹を上下1対2に分割する位置にすることで一見すると3階建てのようにも見え外観的にも非常にバランスがよく計画されています。玄関の両脇にはギリシャ神殿を模したイオニア式の付け柱を配し正面性を演出しています。
旧石川銀行橋場支店は昭和初期に建てられた銀行建築の遺構として貴重な存在で、平成5年(1993)に金沢市指定保存建造物に指定され、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成16年(2004)に国登録有形文化財に登録されています。現在は「金沢文芸館」として一般公開されています。
旧石川銀行橋場支店:上空画像
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