石川県の温泉:概要 山中温泉(石川県加賀市)の開湯は奈良時代、行基菩薩が老僧に導かれ発見したのが始まりとされています。鎌倉時代には地頭として赴任した長谷部信連によって本格的な開発が始まり蓮如上人や松尾芭蕉などの著名人も湯治に訪れています。特に松尾芭蕉は「扶桑の三名湯」と山中温泉を讃え江戸時代の温泉番付である諸国温泉功能鑑にも名を連ねています。泉質は硫酸塩泉。山代温泉石川県加賀市)の開湯は神亀2年(725)、行基菩薩が傷ついた烏が湯浴びをしているのを発見したが始まりとされます。古くから名湯として知られ花山法王や明智光秀も湯治に訪れ、江戸時代には大聖寺藩主前田家専用の湯壺も儲けられています。明治時代以降は与謝野晶子や北大路魯山人など文人墨客が多数訪れました。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉とアルカリ性単純温泉。粟津温泉(石川県小松市)の開湯は養老2年(718)、泰澄大師が白山大権現に導かれ発見したのが始まりとされます。開湯以来、温泉宿を守り続けているのが法師旅館で一時世界最古の温泉宿とされました。花山法皇や前田利常、田山花袋といった著名人も湯治に訪れています。泉質は硫酸塩泉。湯涌温泉(石川県金沢市)の開湯は養老2年(718)、傷ついた白鷺が湯浴びをしているのを発見したのが始まりとされます。特に、加賀藩の藩主前田家の御湯として開発整備されある時期までは一般民衆の利用が禁じられている程でした。ドイツで行われた万国鉱泉博覧会で湯涌温泉が紹介される広く知られるようになり竹久夢二も湯治に訪れています。
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