志賀町： 巌門（能登金剛）

巌門（能登金剛）概要：　巌門は能登半島にある能登金剛を代表する名勝で、日本海に突き出た岩盤が海と風の力で侵食し、高さ１５ｍ、奥行６０ｍ、幅６ｍの貫透洞門を創り出しています。

伝説によると源義経一行が源頼朝の追手から逃れ奥州平泉（現在の岩手県平泉町）に向かう途中、巌門に身を隠したと伝えられています。

源義経が京都から奥州平泉（現在の岩手県平泉町）への逃避経路の正式な記録が無く不明ですが、室町時代に制作されたと思われる「義経記」には日本海側を経路として表現されている為、日本海側には数多くの義経伝説が残され、「巌門」もその一つとなっています。

ただし「義経記」は軍記物と言われる史料価値が少なく、義経が没後数百年たってから記されている為、事実が反映されている可能性は低いとされます。洞窟には千畳敷と呼ばれる程平坦で広い空間があり地蔵尊が祀られています。

周囲は散策道が整備され巌門の中も徒歩で入る事が出来、パワースポットとして観光名所の一つとなっています。

【 参考：文献等 】 ・ 郷土資料事典-ふるさとの文化遺産-石川県-出版元:株式会社人文社