大屋家住宅(金沢市長町)概要: 大屋家住宅は江戸時代末期に建てられた武家屋敷の遺構です。主屋は木造平屋建、切妻、妻入、桟瓦葺、建築面積241u、明治時代に屋根と妻面を「アズマダチ風」に改修されましたが内部構造や平面構成は建築当時姿を良く残しています。
表門(江戸時代末期建築、木造、瓦葺、間口2.7m)や南塀(江戸時代末期建築、土塀、瓦葺、延長20m)、北塀(江戸時代末期建築、土塀、板葺及び瓦葺、延長43m)も江戸時代末期に建てられたもので当時の武家屋敷を様子を現在に伝えています。
特に南塀は大野庄用水沿いに建ち、亀甲積風石積基礎が護岸の役割を持っていました。北塀と表門は現存武家屋敷が集中する長町の代表する景観の1つで貴重な文化遺産です。
大屋家住宅は平成15年(2003)に金沢市指定保存建造物に指定され、主屋は「造形の規範となっているもの」、表門、南塀、北塀は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成15年(2003)に国登録有形文化財に登録されています。
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