能登町松波概要: 松波は室町時代、松波畠山氏の城下町として発展した町です。文明6年(1474)、能登国守護職畠山義統は松波城を築き、3男義智が城主として配置し奥能登方面の軍事、行政の押さえの1つとして重要視します。義智は万福寺を再興し、三の丸に枯山水の庭園を計画するなど比較的高い文化を持っていたようです。松波畠山氏は6代、約100年間当地方を支配しましたが天正5年(1577)、本家畠山家の居城である七尾城が上杉謙信の侵攻により落城すると、謙信の家臣長沢光国が奥能登に侵攻し、松波城は落城し、松波城最後の城主畠山義親は自害して果てました。江戸時代に入ると加賀藩に属し、交通の要衝で内浦街道が通っていたことから、周辺の中心地としての立場は保たれ、十村役が置かれました。
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