薬師堂(湯涌温泉)概要: 薬師堂の創建等は不詳ですが、本堂内部には湯涌温泉の源泉を発見した(開湯伝説には諸説あり)泰澄大師が自ら彫り込んだと伝わる薬師如来像を本尊に日天子像(観世音菩薩像)や月天子像(勢至菩薩像)、八幡明神などが安置されています。薬師如来は医療や法薬を司る仏として病苦から人々を救い長寿をもたらすとして信仰されてきた事から温泉街などに多く祀られ、八幡明神が安置されている事から往時は八幡神社と神仏習合していたと思われます。
又、境内は竹久夢二が恋人である彦乃と散歩していたところとしても知られ、夢二の歌碑(湯涌なる山ふところの小春日に 眼閉ぢ死なむときみのいふなり)や源泉臼(旧源泉)、氷室(平成16年:2004年に移築)が建立されています。御堂は入母屋、桟瓦葺、桁行4間、正面1間向拝付、向って正面左上部には梵鐘が吊り下げられています。
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