粟津温泉(石川県小松市・歴史)概要: 粟津温泉の開湯は養老2年(718)、白山を開山した泰澄大師が白山山中で修行していたところ、白山大権現が夢枕に立ち当地に霊湯が湧き出ている事を告げられたのが始まりと伝えられています。泰澄は粟津温泉を発見すると弟子である雅亮法師(初代善五郎)に湯守を命じ、一時世界最古の温泉宿としてギネスブックに登録された(現在では慶雲館・慶雲2年:705年)法師旅館の由来となっています。雅亮法師はさらに泰澄大師から授かった聖観世音と薬師如来を安置する為に泰應寺(現在の大王寺)を開山し粟津温泉の開発に尽力しています。白山信仰の拠点の1つで全国の観音霊場の総納霊場であった那谷寺が近接していたところから正暦元年(990)には花山法皇、寛永17年(1640)には加賀藩(藩庁:金沢城)2代藩主前田利常(前田家3代目当主)(黄門様)などが参拝の際、粟津温泉を利用しています。明治から昭和初期の文豪、田山花袋は全国の温泉街を訪ね歩きまとめた著書「温泉めぐり」でも粟津温泉の事を紹介しており「粟津温泉は一番静かで居心地がよかった」と記されています。
粟津温泉の泉質: ナトリウム硫酸塩泉
粟津温泉の効能: 神経痛、高血圧症、動脈硬化症筋肉痛、痔疾など
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