菱櫓(金沢城)概要: 菱櫓は2の丸の北東隅に配置された3層物見櫓です。この位置は大手と搦手を見張る防衛の要で、堀に面した壁には石落しが設置されています。金沢城は雪国ということもあり屋根には鉛で被覆した瓦(鉛瓦)が使用され、雨や雪が当る腰壁には平瓦の目地を漆喰で固めた海鼠壁が採用されました。又、100万石の大大名の格式と威厳を示す為、唐破風や入母屋破風の出窓などを随所に設置し実践的かつ秀麗な建物になっています。菱櫓は寛永9年(1632)に建設され、宝暦9年(1759)、文化5年(1808)、明治14年(1881)の火災で焼失し、近年、文化6年当時の姿に復元されています。
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