服部神社(読み方:はとりじんじゃ)概要: 服部神社は石川県加賀市山代温泉4区に鎮座してる神社です。服部神社の創建は奈良時代の和銅年間(708〜714年)、この地に機織の技術を伝えた筑紫国宗像神社の工女が機織の神である天羽鎚雄神の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。
朝廷からも崇敬され貞観16年(874)には従五位下に列し、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳には式内社:山背郷社(やましろごうしゃ)として記載、花山法皇も参拝に訪れ神宝を寄進しています。
中世に入ると、服部神社の社運は隆盛し壮大な社殿と広大な社領を有していましたが天文年間(1532〜1555年)朝倉義景の兵火により多くの社殿、社宝、記録などが焼失しました。その後、再興し江戸時代には大聖寺藩藩主前田家の祈願所として庇護されます。
明治時代初頭に発令された神仏分離により仏式が廃され、明治8年(1875)に現在地に遷座、同年に郷社に列し、明治17年(1884)に県社に昇格しています。
歴史が感じられる服部神社の拝殿
服部神社の祭神は天羽鎚雄命、菊理姫命(合祀した白山神社の祭神)、山代日子命(大穴持命:大国主命の御子神、神明社の祭神でしたが地名の山代の語源、山代温泉の守護神とも云われています)。
服部神社神門は一間一戸、向唐門、銅板葺、四脚門、袖壁付、天井は格天井、中央には大提灯が吊り下げられています。服部神社拝殿は木造平屋建て、切妻、銅板葺き、平入、桁行4間、外壁は真壁造り板張り、神明造。服部神社本殿は一間社神明造、銅板葺き。
服部神社:上空画像
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