旧石川県立第二中学校舎(金沢市)概要: この建物は明治32年(1899)に石川県立第二中学校として建てられたものです。木造2階建て、寄棟、桟瓦葺き、基礎立上り部煉瓦積み、外壁下見板張り、縦長の上げ下げ窓を採用しています。
平面的には中央と両サイドを外壁面から前に張り出させ、その屋根には妻面正面に見せ、アーチを強調させるなどより建物を立体的に見せるような工夫が見られます。特に、玄関ポーチは凝った意匠が集中させることで正面性を強調されています。又、階段室は尖塔状の塔屋を張り上げ建物全体が印象深いものとなっています。
旧石川県立第二中学校舎は数少ない当時の木造洋風学校建築の遺構として貴重な存在で平成11年(1999)に石川県指定文化財に指定され、平成29年(2017)に国指定重要文化財に指定されています。現在は「金沢くらしの博物館」として一般公開されています。
金沢くらしの博物館:上空画像
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