粟津演舞場(小松市)概要: 粟津演舞場は石川県小松市井口町に位置しています。粟津演舞場は昭和8年(1933)に建てられたもので、木造2階建、入母屋、桟瓦葺、妻入、桁行6間、梁間10間、左右対称に切妻屋根の張り出しがあり、正面玄関にはむくりを付けた格式ある玄関庇が設けられています。
演舞場として利用されたのは昭和18年(1943)までで戦時中からは軍需工場となり戦後は鉄工所や旅館などに転用されました。
その際、舞場の床は撤去され大部屋も小規模の小部屋に分割、最後は倉庫として利用される等内部は大きな改修が見られますが外観と主要構造部が比較的良好に残されています。
往時は全国各地に存在していましたが現在は数少ない芝居小屋建築の遺構として貴重な存在とされます。設計は小松市出身の安井禎夫。粟津演舞場は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成28年(2016)に国登録有形文化財に登録されています。
粟津演舞場:上空画像
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