白山神社(小松市)概要: 白山神社は石川県小松市粟津町に鎮座している神社です。白山神社の創建は不詳ですが奈良時代には既に存在し伊弉諾尊と伊弉冉尊が祀られていたと伝えられています。養老2年(718)に泰澄大師が白山修験場開創し、霊夢により粟津温泉を発見した際、白山妙理權現(菊理媛命)の分霊を勧請して白山神社となりました。当時から粟津郷(旧粟津保)の総社として社運が隆盛し広大な境内には多くの社殿が建てられ天永から永久(1110〜1118年)頃には加賀守藤原顕輔も参拝に訪れています。源平合戦の際の兵火により社殿、社宝、記録などが焼失し一時衰退しましたが後に再興し正保元年(1644)に加賀藩2代藩主前田利常(前田家3代目当主)が粟津温泉に逗留した際にも参拝しています。
社宝の銅造十一面観音懸仏(厨子には粟津郷内諸村28ヶ村の肝煎の銘文が記されています。)は白山神社が神仏習合時代に本地仏としてを祀っていたもので、明治時代初頭に発令された神仏分離令とその後の廃仏毀釈運動にも耐え抜き昭和62年(1987)に小松市指定文化財に指定されています。拝殿は入母屋、桟瓦葺、桁行4間、正面1間向拝付。本殿は切妻、桟瓦葺、平入。祭神は伊弉諾尊、伊弉冉尊、菊理媛命。
白山神社:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-小松市教育委員会
・ 現地案内板(由緒碑)
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