曽々木海岸(輪島市)概要: 曽々木海岸は石川県輪島市町野町曽々木に位置している景勝地です。能登半島にある曽々木海岸は約1500万年の海底火山の隆起によって形成された海岸で垂水の滝から町野川までの約2キロに広がっています。
主に石英岩で構成され、海蝕によって「きもち岩」や「窓岩」、「福が穴」、「水門崖」などの巨岩、奇岩が点在し独特の景観が見られます。海岸まで迫り出した岩壁は、能登の難所とされ「能登親知らず」や「ヒロギの険」などの異名を持ち、命を落とす人も多かったと云われています。
安永9年(1780)に海厳寺8世麒山瑞麟和尚が浄財を募り曽々木海岸の開削をはじめ13年後の寛政4年(1792)に開通し、以降は安全に通れるようになったと云われています。曽々木海岸は大変貴重な事から昭和17年(1942)に国指定名勝及び天然記念物に指定されています。
又、曽々木海岸を構成する標高357mの岩倉山は古くから信仰の対象になっていて中腹には延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されていた岩倉比古神社が鎮座し、別当の岩倉寺が隣接、岩肌には千体地蔵が安置されています。
曽々木海岸:上空画像
|