輪島市: 阿岸本誓寺

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概要・歴史・観光・見所
阿岸本誓寺(輪島市)概要: 阿岸本誓寺は石川県輪島市門前町南カに境内を構えている真宗大谷派の寺院です。阿岸本誓寺の創建年は不詳ですが、当時は真言宗の寺院で松岡寺と称していました。承元元年(1207)、当時の住職である良禅が高野山での修行を終え帰国の途中に親鸞(浄土真宗の宗祖)と出会い強く影響を受け、さらに、文永5年(1268)、善了法師が如信上人(親鸞の孫、本願寺第2世)に帰依した事で正式に真宗に改宗し現在の寺号である阿岸本誓寺に改称しています。

その後は北陸地方の真宗寺院の本拠地の一つとして寺運も隆盛し、室町時代には阿岸本誓寺が能登地方での一向一揆の拠点となりました。畠山九郎は能登国守護職畠山慶致の長男でしたが庶子だった為、弟で正室の子供だった畠山義総が家督を継いだ事で畠山家を出奔し、一向一揆勢力と結び付く事で復権を画策、能登半島では阿岸本誓寺や本念寺(石川県羽咋市)が協力し反乱を起こしました。しかし、天文10年(1541)、本願寺と慶致との間に和睦が成立した為、単独で戦う事が出来なくなった九郎も和睦に合意しています。元亀元年(1570)の石山合戦の際には織田信長と対立した石山本願寺の顕如(本願寺法主)に阿岸本誓寺が多くの支援を行っています。

江戸時代に入ると加賀藩主前田家から庇護され鳳至郡106ヶ寺を統轄する「触頭」となり領内有数の真宗寺院となりました。

現在の阿岸本誓寺本堂は安永9年(1780)に着工し寛政4年(1792)に竣工したもので、入母屋、茅葺、平入、正面三間向拝付、桁行9間(24.12m)、梁間10間(23.95m)、軒高22.5m、向拝木鼻には象、欄間には龍や虎などの精緻な彫刻、内陣には須弥壇が設けられ本尊が安置、棟梁は越後国三嶋郡間瀬村出身の篠原嘉左衛門藤原副重が手懸けています。阿岸本誓寺本堂(附:棟札2枚)は茅葺屋根の社寺建築としては全国三指(阿岸本誓寺・岩手県奥州市水沢区:正法寺本堂・山形県鶴岡市:出羽三山神社三神合祭殿)に入る規模を誇り江戸時代後期の寺院本堂建築の遺構として貴重なことから平成4年(1992)に石川県指定文化財に指定されています。

阿岸本誓寺文書(471点)は、文明5年(1473)の寄進状から明治時代までのもので、為政者や領主などとの関係や一向一揆の様子など多様で当時の資料としても貴重な事から昭和57年(1982)に石川県指定文化財に指定されています。境内にある阿岸小菊桜は土地の固有種で推定樹齢100年以上、昭和43年(1968)に石川県指定天然記念物に指定されています。宗派:真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来。

阿岸本誓寺の文化財
・ 本堂(附:棟札2枚)−寛政4年−入母屋、茅葺、平入−石川県指定文化財
・ 阿岸本誓寺文書(471点)−文明5年〜明治時代−石川県指定文化財
・ 阿岸小菊桜−推定樹齢100年以上−石川県指定天然記念物
・ 山門−切妻、桟瓦葺、一間一戸、四脚門−輪島市指定文化財
・ 鼓楼−木造2階建、入母屋、桟瓦葺、花頭窓付−輪島市指定文化財
・ 鐘楼−入母屋、桟瓦葺、隅柱−輪島市指定文化財
・ 親鸞聖人左上の御影(絵画)−永享8年−輪島市指定文化財
・ 彩色聖徳太子立像(彫刻)−輪島市指定文化財
・ 阿岸本誓寺梵鐘(工芸品)−輪島市指定文化財
・ 阿岸本誓寺触留帳(古文書・19通)−輪島市指定文化財
・ 砂石通阿岸本(書籍・5冊)−輪島市指定文化財
・ 根来塗り椀・盆(工芸品・椀一口・盆5枚)−輪島市指定文化財
・ 二条家五百姫入嫁調度品(調度品・書・典籍・328点)−輪島市指定文化財
・ 絹本著色親鸞聖人絵伝(歴史資料・4幅)−輪島市指定文化財

阿岸本誓寺:写真

阿岸本誓寺境内正面に設けられた山門と石造寺号標
[ 付近地図: 石川県輪島市 ]・[ 輪島市:観光・歴史・見所 ]
阿岸本誓寺山門から見た境内 阿岸本誓寺石段先にある本堂 阿岸本誓寺境内から見た本堂正面 阿岸本誓寺本堂向拝と石垣
阿岸本誓寺太鼓堂と板塀と石垣 阿岸本誓寺境内に設けられた鐘楼と梵鐘 阿岸本誓寺和合堂(納骨堂) 阿岸本誓寺境内にある「アギシコギクザクラ」
阿岸本誓寺本堂向拝の彫刻 阿岸本誓寺境内の先にある鐘楼 阿岸本誓寺境内に建立されている庫裏 阿岸本誓寺境内内部から見た鼓堂


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