手取渓谷(白山市)概要: 手取渓谷は石川県最大の河川で、白山(標高:2702m)を源流とする手取川によって侵食された渓谷です。手取渓谷は吉野谷州下吉野から白山下までの8Kmの間に渡り高さ20〜30mの凝灰岩、流紋岩の絶壁が続き、綿ヶ滝や五色滝、垂水の滝などの名瀑や飛龍岸、黄門峡といった名勝が点在し黄門橋や不老橋からの景観が見所となります。
特に黄門橋は大智禅師(鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての肥後国の出身の曹洞宗の名僧。中国で修行の後、正中2年:1325年に当地で祗陀寺を開山、元徳11年:1330年に肥後国に戻った。)の選んだ吉野10景(月影沢・雲龍山・仙雲峰・太白山・鉢峰山・白布滝・飛龍岸・高月池・虎狼山・黄門橋)の1つに数えられた絶景の地とされ往時は数多くの文人墨客が訪れ作品の題材にもなっています。
黄門橋の名称の由来は大智禅師が学んだ中国の地にあった高門橋に似ていることから高門橋と名付けられましたが後に黄門橋に当て字されたそうです。手取渓谷には奇岩怪石も多く、特にメガネ岩は柱状の岩石が川の流れによる侵食で穴が開き眼鏡風の特異な形状をしています。又、隣接する岩が男根風の形状をしている事から陽石、メガネ岩を陰石として「夫婦岩」とも呼ばれています。
手取渓谷:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 郷土資料事典-ふるさとの文化遺産-石川県-出版元:株式会社人文社
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