清水家住宅(金沢市長町)概要: 清水家は古くから加賀藩に仕える足軽で代々世襲し、平成2年(1990)まで当建物で実際暮らし続けていた為、足軽の日常生活が分かる資料が代々引き継がれています。
建物は、旧早道町(現幸町)に建てられたものを現在地(金沢市長町)に移築したもので、木造平屋建て、切妻、平入り、板葺石置き、外壁は正面が真壁造り、白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り縦押縁押え、妻面は下見板張り縦押縁押え、加賀藩の典型的な足軽屋敷です。
小規模ながら武家屋敷の体裁が整い、玄関から奥に玄関の間、その奥が座敷(床の間、仏壇付)になっていて、身分によってそれらの空間が使い分けられていたと思われます。座敷は縁側を通して庭に面していて、接客に適した仕様になっていました。石高の低い藩の足軽は長屋暮らしの例が多い事からも加賀藩の足軽はそれに比べると恵まれた環境にあったと思われます。現在は「金沢市足軽資料館」として一般公開されています。
清水家住宅:上空画像
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