新家家住宅(金沢市長町)概要: 新家家長屋門は江戸時代後期、加賀藩士桑島家(中級武士:あくまで加賀藩の中の中級武士で石高の低い藩では上級にも匹敵します)の表門として建てられたものです。当時の武家屋敷の風情が残る長町に位置し景観的にも優れた要素を持っています。長屋門は一定の石高以上が許される格式の高いもので、門扉以外にも馬屋と仲間部屋(武家奉公人の居住場所)が付属され規模が大きくなっています。門は亀甲積みの基礎石(戸室石:金沢市の山間部で産出)の上に建てられ、木造平屋建、切妻、桟瓦葺、桁行12間、梁間2間、門扉間口2間半、武者窓付、外壁は押縁下見板張りで軒下が白漆喰仕上げ、土壁鏝押えで仕上げられている土塀と比べても格式を感じます。新家家住宅の長屋門は江戸時代に建てられた武家屋敷の遺構として貴重な事から平成4年(1992)に金沢市指定保存建造物に指定されています。
新家家住宅:上空画像
長屋門を簡単に説明した動画
|