機具岩(能登金剛)概要: 機具岩は石川県羽咋郡富来七海に位置しています。 機具岩は能登半島にある能登金剛の名所の一つです。機具岩はの由来は、能登比盗_社(延喜式内社:石川県鹿島郡中能登町能登部下鎮座)の祭神である渟名木入比当ス(能登麻織物、能登縮の祖神)がこの地に織物を伝える為、織機(機具)を背負って通りかかったところ、賊徒に襲われました。命は驚いて海に織機(機具)を放り投げると、織機(機具)は岩に変わり、いつしか能登比盗D島又は機具岩(島)と呼ばれるようになったと伝えられています。
向って左側は高さ16m、海食によって洞門が形成している事から女陰に例えられ女岩と呼ばれ、右側は高さ12m、海上から直立している事から男根に例えられ男岩と呼ばれ2組で巨大な陰陽石を形成し「夫婦岩」の別称があります。
形状は異なりますが同じく大小の岩が海上に寄り添うように浮かぶ二見岩(三重県伊勢市二見町)に例えられ「能登二見」などと呼ばれています。
信仰の対象でもあり、岩の間には太い注連縄が張られ女岩の頂部には祠が建立されています。又、能登金剛屈指の夕焼けの名所でもあり日本海に沈む美しい夕日を眺める事が出来ます。古歌に「織姫のたてしや磯の機具岩 綾織りかかる波のかずかず」と詠われています。
機具岩:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 郷土資料事典-ふるさとの文化遺産-石川県-出版元:株式会社人文社
・ 現地案内板-志賀町
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