旧福浦灯台(志賀町)概要: 旧福浦灯台は川県羽咋郡志賀町福浦港に位置してる木造建物(近代建築)です。福浦の日和山の地に灯台が出来たのは江戸時代初期の慶長13年(1608)、日野家5代目当主日野資信がかがり火を焚いて夜に航行する船舶の目印にしたことが始まりと伝えられています。
日野家は福浦で商家を営む家柄で、自らも舟を所有していた事から夜間航行に必要だったと思われます。元禄年間(1688〜1704年)には日野家11代当主長兵衞によって灯明堂(江戸時代に築造された和式灯台)が建てられ、日野家が代々灯明役として任されていました。
旧福浦灯台は明治9年(1876)に日野家17代目当主吉三郎が建立したもので、棟梁は福浦出身の三渡辰之丞と他2名、高さ5.2m、3層建て、宝形、桟瓦葺、下層部は鐘楼の袴腰ような形式で下見板張りペンキ仕上げ、上部は正方形の平面になっています。
明治43年(1910)に所有権が福浦村に移り、昭和27年(1952)まで現役として利用されました。旧福浦灯台は日本に現存する最古の木造洋風灯台として貴重な存在で約46uが昭和40年(1965)に石川県指定史跡に指定されています。
旧福浦灯台:上空画像
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