倒さスギ(珠洲市)概要: 倒さスギは石川県珠洲市上戸町に位置しています。倒さスギは推定樹齢900年、樹高21m、幹周7.0mの巨木で枝が下を向き地面を這うような姿から、倒さ杉と呼ばれるようになったと云われています。伝承によると、昔、八百比丘尼(人魚の肉をたべて800歳まで生きたという尼僧。)が巡錫で高勝寺(須須神社の別当寺院。明治時代初頭に発令された神仏分離により廃寺。)に訪れ昼食を食した後、食事で使用した杉の箸を地面に差したところ、たちまち根付き枝葉が出たと伝えられています。信仰の対象にもなっていたようで、根元付近には複数の石仏が安置されています。倒さスギは市内を代表する杉の巨木として貴重な事から昭和44年(1969)に石川県指定天然記念物に指定されています。
高照寺の倒さ(さかさ)杉:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 郷土資料事典-ふるさとの文化遺産-石川県-出版元:株式会社人文社
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