安宅住吉神社(小松市)概要: 安宅住吉神社は石川県小松市安宅町タに鎮座している神社です。安宅住吉神社の創建は奈良時代後期の天応2年(782)に勧請されたのが始まりと伝えられています。
当初は琴佩山に鎮座していましたが、平安時代の天暦2年(948)に鷹降山、室町時代末期の天正5年(1577)に小倉野へと移り、江戸時代初期の天保4年(1647)に現在地である二堂山(標高:15m)に遷座しています。安宅の地は日本海の要港で北陸道が通過し往時は安宅駅が設けられるなど交通の要衝とされ多くの旅人から信仰、崇敬されました。
安宅住吉神社境内背後は安宅の関と推定される場所で、文治3年(1187)に山伏姿の源義経一行が弁慶による偽の勧進帳を読み上げ無事関所を突破し奥州平泉(岩手県平泉町)の藤原氏の元へ落ち延びた故事から難関突破御利益があるとして「縁ありて社頭に詣づる人、誠を込めて神前に祈りを捧げば、その祈りは必ずや成就されん。」と言われています。
安宅住吉神社境内には与謝野晶子歌碑(松たてる 安宅の沙丘その中に 清きは文治三年の関)、塩田紅果句碑(落ちて行く 主従を偲ぶ 松しぐれ)、森本之棗句碑(雲に思ひの高館遠し昼がおに)、森山啓文学碑、弁慶銅像、義経・弁慶・富樫銅像、神亀石などが建立され、例大祭である安宅まつり(毎年9月)では曳船巡行などが行われています。
安宅住吉神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺、正面千鳥破風、平入、桁行3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造板張り。祭神は底筒男命、中筒男命、表筒男命。
安宅住吉神社:上空画像
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