旧石川商銀信用組合小松支店(小松市)概要: 旧石川商銀信用組合小松支店は昭和5年(1930)に加能合同銀行小松支店として建てられた鉄筋コンクリート造2階建て建物で建築面積143u。角地に建ちコーナー部を円柱にし屋上の塔屋まで立ち上げている為、非常に印象的で地域のランドマーク的な存在だったのではないかと思います。
外壁はスクラッチタイル張で、入り口部分にはギリシャ神殿を模したイオニア式の装飾柱が設えられ、その上部は曲線を多用した意匠になっています。
開口部は縦長の上げ下げ窓が採用され、パラペット周りも意匠に飛んでいます。旧石川商銀信用組合小松支店は昭和初期の金融建築の遺構として貴重で、"造形の規範となっているもの"との登録基準を満たしている事から平成15年(2003)に国登録有形文化財に登録されています。現在は「空とこども絵本館」分館・絵本館ホール(十九番館)として再利用されています。
絵本館ホール 夢の本棚:上空画像
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