芭蕉堂(加賀市)概要: 芭蕉堂は鶴仙渓に畔にある御堂で、案内板によると「 (奥の細道)の旅の疲れをとった芭蕉は この地を散策し『この川の黒谷橋は絶景の地なり 行脚の楽しみここにあり』と絶賛しました。明治43年(1910年)芭蕉をしたう全国の俳人たちによって芭蕉堂が建てられ芭蕉像が安置されました。」とあります。
松尾芭蕉は元禄2年(1689)7月27日から8月5日まで9日間山中温泉で逗留し旅の疲れを取りましたが、実は芭蕉と温泉との繋がりが薄く一説には温泉嫌いだったとも考えられています。
芭蕉は行脚により全国各地を訪れているものの、温泉を思わせる句は山中温泉を除いてほとんど無く、当然長期間滞在したという記録も残っていません。山中温泉では「山中や 菊は手折らじ 湯のにほひ」(句の意味は、山中温泉の湯の香りは長寿の効用がある菊を手で折るまでも無く、嗅いでいるだけで寿命が延びる感じがする)の句を残す程絶賛し、有馬温泉(兵庫県神戸市)、草津温泉(群馬県吾妻郡草津町)と共に扶桑三の名湯と讚えました(扶桑とは日本の別称)。
芭蕉堂:上空画像
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