九谷磁器窯跡(加賀市)概要: 九谷磁器窯跡は石川県加賀市山中温泉九谷町に位置している近代の窯跡です。九谷磁器窯跡は近世初期に三大色絵磁器(古九谷・伊万里焼:佐賀県有田町等・姫谷焼:広島県福山市)の1つとして名を馳せた「古九谷」の窯跡です。遺跡は大きく3つの窯跡で構成されており1号窯は大聖寺藩初代藩主前田利治の命により造られらたもので(発掘した破片の中に明暦2年:1656年の年号があった事から少なくとも、それ以前)全長33.4m、傾斜角度20.1度、焼成室2.7m×2.4m、12の焼成室を持ち寛文10年(1670)に閉窯したと推定されています。
2号窯は1号窯が閉窯後に造られもので全長13.02m、傾斜角度18.6度、焼成室1.6m×1.3m、宝永7年(1710)頃に閉窯。吉田屋窯は文政7年(1824)に豊田伝右衛門(大聖寺の豪商)によって造られたもので全長16m、焼成室4.3m×3.1m、煉瓦造、文政9年(1826)に閉窯しています。九谷磁器窯跡は当時の磁器窯の遺跡として大変貴重なことから昭和54年(1979)に国指定史跡に指定されています。
九谷磁器窯跡:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 郷土資料事典-ふるさとの文化遺産-石川県-出版元:株式会社人文社
・ 日本史跡大辞典1-出版元:株式会社日本図書センター
・ 現地案内板
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