石川県の温泉街

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石川県の温泉街(山中・山代・粟津・湯涌)

山中温泉

山中温泉:温泉街・写真
[ 山中温泉:温泉街 ]
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山中温泉石川県加賀市)は蓮如上人縁の地とされます。当時、蓮如上人は迫害を受け京都周辺を避けて吉崎御坊(福井県あわら市)に拠点を移して布教活動を行っていましたが文明5年(1473)に養生の為に山中温泉に湯治に訪れています。その時の様子が「蓮如上人縁起」に記載され、それによると「文明五年の九月中旬、御養生のためとて、加州山中に湯治したまうに、かしこの道俗つどい集て、御化導に預れり」とあります。温泉街には蓮如が山中温泉で湯治中に教化を受けた教願坊が開いた徳性寺(蓮如上人楷書六字名号や蓮如上人画像、蓮如上人草書名号、蓮如上人椿の杖などを所有)や、蓮如上人の旧跡とされる燈明寺、民衆に対して茣蓙の上で御経を書き、その跡とされる「虎斑の御名号」を保管する蓮如堂などの史跡が点在しています。

山代温泉

山代温泉:温泉街・写真
[ 山代温泉:温泉街 ]
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山代温泉(石川県加賀市)は歓楽的要素が強かったものの、それ以前は文人墨客に愛された温泉地としても知られ明治から昭和初期にかけての日本を代表する女流家人与謝野晶子は、「山代のいで湯に遊ぶ 楽しさはたとえて言えば古九谷の青」と歌を残し、明治時代の文豪泉鏡花は、「夢もおぼろな山代温泉」と評しています。特に日本の芸術家(篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家)として知られる北大路呂魯山人は大正4年(1915)に旧吉野家(旅館)の別邸で半年間にわたり山代温泉に滞在し、当地で陶芸の技術を学び数多くの芸術作品を生み出しています。薬王院温泉寺服部神社といった歴史ある社寺が境内を構えています。

粟津温泉

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粟津温泉石川県小松市)は養老2年(718)、白山を開いた泰澄大師によって発見されたとされます。伝説によると養老元年(717)に白山を開山した泰澄大師は山中で荒行を行い、一年過ぎた頃に霊夢に白山権現の化身が出現し霊泉が湧き出る場所の御告げを受けたとそうです。泰澄大師は早速白山を下り、告げられた粟津村に来ると村人と協力して霊泉を掘り出しました。霊泉は予想以上に功能が高く広く人々が集まりだすと泰澄大師は弟子である雅亮法師に命じて湯屋を設けさせ、その後の管理も法師に託して当地を去ったそうです。現在、粟津温泉にある温泉旅館「法師」はその当時から続く老舗で全国的に見ても最古級の温泉宿として知られています。江戸時代に入り加賀藩2藩主(前田家3代当主)前田利常が那谷寺(石川県小松市)を再興した際、小松城と那谷寺との間に街道を開削し両側に杉を植樹、粟津温泉の温泉街に残されている「黄門杉」はその名残とされます。温泉街は大規模開発しなかった事で素朴な雰囲気が感じられます。

前田利常は2代藩主として加賀藩創世記に大きく尽力した人物で、寛永16年(1639)に35歳という若さで早々と隠居し20万石で小松城に退いています(小松城は一国一城令下で加賀藩の本城である金沢城の他に唯一認めれた支城です)。小松城に隠居後も幼少だった4代藩主前田綱紀を補佐し、後水尾院と関係を深った事から、寛永17年(1640)には後水尾院の命により那谷寺の再興、再建に尽力し加賀藩が誇る技術集団が堂宇の造営にあたっています。

湯涌温泉

湯涌温泉:温泉街・写真
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湯涌温泉石川県金沢市)は竹久夢二縁の地とされます。大正6年(1917)、夢二は笠井彦乃と共に湯涌温泉に3週間滞在し愛を育んだとされ「湯涌なる山ふところの小春日に眼閉ぢ死なむときみのいふなり」の歌を残しています。笠井彦乃と夢二は相思相愛でしたが父親の大反対により結婚が許されず結局、同棲生活を余儀なくされ、湯涌温泉から戻ると結核に犯され、わずか25歳で死去しました。湯涌稲荷神社薬師堂などの見所があります。


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