出水神社(加賀市橋立町)概要: 出水神社は加賀市橋立町ホ1甲に鎮座している神社です。出水神社の創建は景行天皇17年(267)、橋立村(現在の橋立町)を開いた石巣宿弥が大漁の神を勧請したのが始まりと伝えられています。
石巣宿弥がどの様な人物かは判りませんが、古事記にはイザナギとイザナミが国産を終えた後に産んだ中に「石巣比売神」という家宅六神に数えられた砂に関係が深い神を見る事が出来ます。又、「宿弥」は3世紀から5世紀の大和朝廷で行政官や武人の称号である事から石巣比売神の後裔の行政官が当地に派遣され開発を行ったのかも知れません。
宝亀元年(770)には当地の氏神となった石巣宿弥を合祀して出水の社と改称、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載されました。
当初は、「出水ノ澗」といわれる海辺に鎮座していましたが海中に没した為、出水山へあった八幡社へ合祀、さらに慶応2年(1866)に現在地である蛭場山へ遷座しています。
明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が一掃され明治4年(1871)周辺の神社を合祀し、明治15年(1882)出水神社に改称、明治16年(1883)に郷社に列し、明治39年(1906)神撰幣帛料供進神社に指定されています。
出水神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行3間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。本殿は一間社入母屋造、銅瓦棒葺き、正面千鳥破風、正面1間唐破風向拝付き。祭神:天津日高彦火火出見命・豊玉姫命・応神天皇・稲倉魂神。
出水神社:上空画像
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