白山麓の山村民家(旧春木家住宅)概要: 案内板によると「 この民家は手取川の支流である大日川水系の最奥地、旧能美郡新九村(現小松市新保町)に所在していたものを民具収集家伊藤常次郎氏が昭和54年1月31日加賀市に寄贈されたものです。この民家の特徴は焼畑乾燥にむくようヒエやアワなどの穀物を乾燥させるアマボシダイがオエ(居間)に2つ設置されていることです。このような構造をもった家は、古くは白山麓にかなり存在していましたが現在残っているのは唯一この民家だけとなっています。 加賀市教育委員会」とあります。
建物は江戸時代に建てられたもの、木造平屋建、一部2階建、入母屋(妻面両側には2階への採光、通風の為に唐破風状の開口部)、茅葺、妻入、三方庇付(妻面正面は日本海側の町屋建築で見られる「こみせ」、「雁木」のような空間)、外壁は真壁造り、素木板張り。
旧春木家住宅は民俗的に大変貴重な事から名称「白山麓の山村生活用具及び民家」として民具(山樵、木工、狩猟、漁撈、焼畑農耕などで利用)2638点と共に昭和55年(1980)に国指定有形民俗文化財に指定されています。現在は加賀市郊外の中央公園に移築され一般公開されています。
白山麓の山村民家:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-加賀市教育委員会
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