山中温泉大土町(加賀市)概要: 加賀市東谷地区は江戸時代、 大聖寺藩に属し炭墨焼きを主産業として藩に納める御用炭を産出していました。昭和中期以降、著しく過疎化が進み、ダム建設により全体が消失する集落もありましたが、荒谷町、今立町、大土町、杉水町の4集落は独特な集落景観を持っていりことから平成23年(2011)に国重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。保存範囲は東西5280m、南北約4950m、面積約151.8ha、各集落には木造2階建、切妻、桟瓦葺、妻入、正面1階には下屋庇を持ち、屋根には煙出し、赤褐色の瓦を用いるなど、所謂農家建築とは異なる特異な外観を持つ建物が点在し、集落全体で炭焼きを生業としていた特異な景観を作り出しています。4つの集落の内最も最深部に位置し、規模は小さいものの、建物が散居的な配置や石垣、水路など当時の山村集落の景観をよく残しています。
山中温泉大土町:上空画像
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