妙立寺(金沢市)概要: 妙立寺は石川県金沢市野町に境内を構えている日蓮宗の寺院です。妙立寺の創建は寛永20年(1643)、加賀藩2代藩主前田利常(前田家3代目当主)が日通上人を招き開山したのが始まりと伝えられています。当初は運上町にありましたが藩命により石動山、新堅町と移り万治2年(1659)に現在地に移りました。以来、歴代加賀藩主の祈願所となり寺運も隆盛し、特に12代藩主斉広の夫人真龍院が崇敬したそうです。多くの参拝客で混雑したとされ、文久2年(1862)の火災後は街道側に兼六園から竹澤御殿の正門を移築し、便を良くしています。
妙立寺の境内は北国街道の要衝だった事から軍事的に重要視されたと考えられ、本堂には落とし穴、隠し階段、隠し部屋、ドンデン返しなどが仕掛けられ「忍者寺」の異名があります。
境内周辺は江戸時代の寺町の雰囲気が色濃い町並みが残されており名称「寺町台寺院群」として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。山号:正久山。宗派:日蓮宗。本尊:十界大曼荼羅。
妙立寺:上空画像
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