岩多神社(能登町)概要: 岩多神社は石川県鳳珠郡能登町字合鹿に鎮座している神社です。岩多神社の創建は永禄5年(1562)祇園社の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。その後、何度か変遷があったようで貞享2年(1685)に記録では神明宮に、社殿の棟札には石多八幡宮と記載され、享保6年(1721)の記録には岩多権現となっています。境内前に鎮座する巨石は八幡神社の祭神である応神天皇の依代石と云われ、古くから信仰の対象となった岩で能登町指定天然記念物に指定されています(由緒を信じれば祭神はスサノオノミコト→アマテラスオオミカミ→オウジンテンノウ。と変遷した事になります)。
明治時代に発令された神仏分離令により仏教色が一掃され正式な神社となり、明治8年(1875)に村社に列し、社号を「岩多神社」に改めています。社殿は木造平屋建て、切妻、妻入り、桟瓦葺き、桁行4間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、簡素な意匠ながら正面の懸魚は凝った彫刻が施され格式を感じさせます。祭神:応神天皇。
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