棚木城(能登町)概要: 棚木城は石川県鳳珠郡能登町宇出津に位置し宇出津湾に突き出た遠島山全体が城塞として縄張りされています。棚木城の築城は応仁の乱の頃(応仁元年:1467年〜文明8年:1477年)、能登国守護職畠山義統の2男棚木左門が築いたの始まりと伝えられています。特に能登国の海防に秀でた城とされ城下にある入り江には警備船が繋留し常に戦に備えていたと云われています。
天正5年(1577)、本家畠山家の居城である七尾城が上杉謙信の侵攻を受け棚木城も命運を共にしたと伝えられています。天正10年(1582)、復権を狙った棚木氏の末裔長景連が棚木城に入城し、織田軍と敵対しますが、同族で前田家の与力に組み込まれた長連龍の攻撃を受け落城しています。
現在は遠島山公園として整備され、天正5年(1577)に上杉勢に包囲された際、城内に水が豊富にあることを示す為、坂から米を滝のように流したという「米流し坂」などの遺構が見られます。
棚木城:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 郷土資料事典-ふるさとの文化遺産-石川県-出版元:株式会社人文社
・ 現地案内板-能登町
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