七尾市: 長齢寺

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概要・歴史・観光・見所
長齢寺(七尾市)概要: 休嶽山長齢寺は石川県七尾市小島町リに境内を構えている曹洞宗の寺院です。長齢寺の創建は天正9年(1581)、前田利家が七尾城23万石の城主になった際、利家の旧領だった越前国高瀬(現在の福井県越前市高瀬)から宝円寺の大透圭徐禅師を招き、新領でも宝円寺を開山し両親の位牌を安置したのが始まりとされます。天正11年(1583)に賤ヶ岳の戦いで柴田勝家の与力大名だったにも関わらず利家は勝家を見限り羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)に与した事で秀吉勝利に大きく貢献し加賀国の石川郡、河北郡が加増され金沢城金沢市)に移ると、利家は金沢城を大改修した際に改めて城下町も町割し、前田家の菩提寺として宝円寺が創建します。当地の残された宝円寺は、利家の生母の戒名「長齢妙久大姉」と実父である前田利昌の戒名「道機庵休嶽居士」に因み休嶽山長齢寺に山号寺号を改称し、文禄3年(1594)には宝円寺を2世象山和尚に譲った大透禅師は隠居寺として再び長齢寺に戻っています。

その後も歴代前田家から庇護され、長齢寺は山の寺寺院群の中核的な存在となり境内には両親の墳墓の他、実兄で七尾城の城代を務めた前田安勝とその子供である利好の墓碑、高徳院(利家)、瑞龍院(利長)の石廟などが建立されました。当時は小丸山城の城内にあり前田家の菩提寺の1つとして壮麗壮大な伽藍を備えていましたが江戸時代中期の火災により焼失し享保16年(1731)に前田家より建材の寄進を受け現在地に仮堂が設けられています。長齢寺は七尾二十四ヵ所地蔵尊札所第四番、能登七福神札所大黒天に選定されています。山号:休嶽山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦牟尼。

【 長齢寺菩提者:前田家 】-前田利春は前田利隆の子供として生まれ前田家の家督を継ぎ荒子城(名古屋市中川区荒子)の城主となりました。織田信長の筆頭家老林秀貞の与力として仕え2千貫を領していました。永禄3年(1560)に死去、戒名「道機庵休嶽居士」、遺骸は尾張国荒子の浄海山圓龍(円竜)院観音寺に葬られたと伝えられています。利春夫人は竹野氏出身とされ利春との間には長男利久、次男利玄、3男安勝、4男利家、5男(佐脇氏)良之、6男秀継、女子2人の6男2女に恵まれ天正元年(1573)に死去、戒名「長齢妙久大姉」、遺骸は越中国府中(福井県越前市府中)の宝円寺に葬られたと思われます。前田安勝は利春の3男で当初は4男の利家が家督を継いだ為、荒子城を退去したと思われますが、利家が出世し府中城(福井県越前市)の城主になると家臣になったと思われます。天正10年(1582)の能登棚木城攻略戦や石動山合戦で功を挙げ、天正11年(1583)に利家と入れ替わりに小丸山城の城代となります。その後は末森の合戦などで功を挙げ1万3千5百石が与えられましたが文禄3年(1594)に死去、菩提は長齢寺(七尾市)に葬られました。

安勝の跡を継いだ利好は引き続き小丸山城の城代となり慶長15年(1610)に死去し同じく長齢寺に葬られました。長齢寺は前田家の菩提寺で、元々は利家が府中時代に城下にあった宝泉寺の住職大透圭徐禅師を篤く帰依し、利家が天正9年(1581)に七尾城の城主になると大透圭徐禅師を招き七尾でも宝泉寺を創建しました。さらに、利家が天正11年(1583)に金沢城(石川県金沢市)に移ると大透圭徐禅師を金沢に招き、ここでも宝泉寺を開いた為、七尾の宝泉寺を両親の戒名に因み「休嶽山長齢寺」に改称しました。長齢寺境内には前田利家・利長石廟が残され七尾市指定文化財に指定されています。

長齢寺の文化財
・ 絹本著色前田利春画像(一幅)−桃山時代−国指定重要文化財
・ 絹本著色前田利家画像(一幅)−桃山時代−国指定重要美術品
・ 絹本著色長齢婦人画像(一幅)−桃山時代−石川県指定文化財
・ 絹本著色前田安勝画像(一幅)−桃山時代−七尾市指定文化財
・ 絹本著色前田利政画像(一幅)−桃山時代−七尾市指定文化財
・ 前田利家・利長石廟(一基)−七尾市指定文化財

長齢寺:写真

長齢寺
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